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<山元・県道かさ上げ>築堤建設に住民同意

 津波防御を目的に計画されている宮城県山元町の県道相馬亘理線のかさ上げとルート変更工事で、同町笠野地区周辺の住民19世帯が海側に取り残される問題で、かさ上げ県道ルート変更を求める住民の会(岩佐隆彦代表)は30日、県と町が住民を守るために提案した高さ5メートルの築堤建設に同意した。同日、町役場であった会合で最終確認が行われた。
 岩佐代表は「本来はルート変更を求めてきたが、この辺で仕方がないと思う」と苦渋の決断を強調。斎藤俊夫町長は「住民に大きな心配をお掛けしたことをおわびする」と語った。
 3月まで県土木部長として築堤建設案にかかわった遠藤信哉県公営企業管理者も出席し「皆さまに多大なご心労をお掛けした。歩み寄っていただき感謝申し上げたい」と述べた。
 会合には、県道新ルートの予定地に住み、立ち退きを求められている住民も出席。移転補償の不備を指摘するなど、先行きに不透明さも残った。
 かさ上げ県道の大まかなルートは、2011年12月に町議会で承認された震災復興計画に盛り込まれた。既に集落に戻っていた住民らは「詳細な説明がなかった」などと町に計画変更を要望。今春、住民と一部町議が県土木部に直接ルート変更を求めたことなどを機に、県が築堤建設を検討していた。
 築堤の建設で、新ルートのかさ上げ高は当初の5メートルから最も低い所で約3メートルに引き下げられる。この他、新たな避難道路も整備される。


2017年08月31日木曜日


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