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<台風10号豪雨1年>岩泉町長、初動対応検証 公表へ

記者会見で台風10号豪雨から1年を振り返る伊達岩泉町長=30日

 昨年8月の台風10号豪雨で最大の被災地となった岩手県岩泉町の伊達勝身町長は30日、役場内の混乱で町全域に避難勧告を発令できなかった初動対応について検証作業を進めていることを明らかにした。町内で21人が犠牲となった教訓を踏まえて町は本年度、防災専門職員を配置するなど体制を強化した。

 記者会見した伊達町長は、豪雨被害から1年を振り返り「多くの町民の命が失われたことは悔やんでも悔やみきれない。行方不明の方を一日でも早く家族の元に帰したい。全国から多くのボランティアが駆け付けて支援の輪を広げていただいた」と総括した。
 役場内の情報共有意識の欠如が指摘された被災当日の対応については「防災体制そのものに不備があった。役場機能がまひした」と分析。「内部の検証だけではなく、専門家の力も借りて課題を整理し、他の地域でも参考になるような形で公表したい」と話した。
 町全域の被災や道路網の寸断で復旧作業が難航した状況を顧みて「一つの町で対応するには限界もある」と指摘。あらかじめ周辺市町村との連携を視野に防災体制を構築する必要性を強調した。
 今後の復興の方向性については、広大な面積に集落が点在する町の特徴を挙げ「地域の力を醸成しなければ再生はない。何かあったときに支え合う独立した集落づくりを柱にしたい」と述べた。


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2017年08月31日木曜日


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