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<十字屋山形店>来年1月閉店へ 業績不振と耐震不足で

十字屋山形店の閉店について説明する中合の黒崎社長(右)

 ダイエー子会社で百貨店経営の中合(福島市)は30日、山形市のJR山形駅前にある百貨店「十字屋山形店」を来年1月31日で閉店すると発表した。人口減少や競争激化による売上高の減少に加え、入居するビルが国の耐震基準を満たしていないため営業を続けるには長期にわたる改修工事が必要で、閉店を決めたという。
 十字屋山形店は1971年6月に開業した。入居するビルは地上8階地下1階で、売り場の延べ床面積は1万362平方メートル。衣料品や食料品など80テナントが営業している。
 ビルは昨年12月、隣の立体駐車場とともに改修促進法に基づく耐震診断で「震度6以上の地震で倒壊する可能性が高い」と評価された。中合はビル所有会社と耐震改修に向け協議を続けきたが、工事に1年以上必要なため営業停止期間の長期化で売上高が減少し、取り戻せない恐れがあると判断した。
 同社によると、売上高は81年度の約100億円をピークに2016年度は約31億円にまで減少した。近年は主力の衣料品の落ち込みが著しく、将来的にも回復見通しが立たないとの結論に至った。
 30日に山形市内で記者会見した黒崎浩一社長は「46年間利用してくれたお客さまに申し訳ない。残された期間、精いっぱいサービスに努めたい」と語った。
 中合は30日午前、十字屋山形店の正社員33人、パート56人を対象に開いた説明会で閉店を伝えた。正社員は他店舗への異動や、ダイエーの親会社であるイオングループ内への再配置で雇用を確保する。パートについては労働組合と処遇を協議するという。
 中合は31日には、入居ビルが耐震基準を満たしていないことを理由に福島市のJR福島駅前の百貨店「中合福島店2番館」を閉店する。9月以降、中合の百貨店は中合福島店1番館(福島市)と三春屋店(八戸市)、棒ニ森屋(函館市)の3店となる。


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2017年08月31日木曜日


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