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<熊本地震>復興へ思い継承 熊本の市民団体が気仙沼で街並み保存の方策探る

風待ち復興検討会のメンバーと懇談する新田代表(右から3人目)ら

 熊本地震で被災した熊本市内の古い街並みの再生などを目指す熊本市の市民団体「くまもと新創世プロジェクト」(代表・新田時也東海大准教授)が28〜30日、東日本大震災の被災地、宮城県気仙沼、石巻両市を視察した。気仙沼市では歴史的建造物の保存を目指す一般社団法人「気仙沼風待ち復興検討会」(菅原千栄会長)と意見を交わし、被災後の街づくりを探った。
 くまもと新創世プロジェクトは、熊本市在住の学識経験者や地元の経営者ら十数人が昨秋発足させた。大きな被害を受けた同市中央区水前寺、新町などの古い街並みの保存や地震の伝承方法を検証している。
 熊本市の東海大熊本キャンパスに勤務する新田代表ら3人が29日、気仙沼市を訪問。震災で被災し、風待ち復興検討会が集めた基金などを活用して復元した同市魚町の国登録有形文化財「角星店舗」を視察した。
 酒造会社「角星」の斉藤嘉一郎社長から復元に至った経緯や同市内湾地区の復興に懸ける思いを聞いた。斉藤社長は「時間がたつほど再建の意欲が薄れる。強い思いで城下町熊本の復旧を図ってほしい」と励ました。
 新田代表らは、市内の6棟の国登録有形文化財の保存に尽力する風待ち復興検討会のメンバーと意見交換した。検討会側からは「(文化財の)所有者の意識と資金の提供先の確保が課題だ」「復元だけではなく地元の酒や魚の試食などと組み合わせたツアーの開催にも取り組んだ」などの助言があった。
 3人は28日、石巻市の街づくり団体と懇談した。新田代表は「熊本市の古い建物の8割に被害があった。震災後の街づくりの状況は非常に参考になった」と話した。


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2017年08月31日木曜日


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