宮城のニュース

森林資源生かす 宮城南三陸町

南三陸町産杉を多用し、全体プロジェクト認証を取得した町役場新庁舎
林業振興へ向けた民間の取り組みが報告されたコンクール

◎町役場新庁舎に国際認証 公共施設で初/環境配慮の地元材多用

 東日本大震災で被災し、高台に再建した宮城県南三陸町の新庁舎と総合支所が、環境に配慮した森林経営を促す国際機関「森林管理協議会(FSC)」の全体プロジェクト認証を取得した。公共施設の同認証取得は全国で初めて。
 取得は8月30日付。新庁舎は同町産のFSC認証木材を内装材や事務机など全体の9割に使用。全体の半数以上の認証材利用を求める全体プロジェクト認証の基準を大きく上回った。
 佐藤仁町長は「震災後、持続可能なまちづくりを進めた林業関係者の努力が結実した。復興のシンボルになる新庁舎を多くの人に見てほしい」と述べた。
 町内の森林1314ヘクタールは2015年10月、FSCの認証を受けた。認証林を管理する南三陸森林管理協議会の佐藤久一郎会長は「新庁舎は認証材のショールームになり、喜ばしい。森林経営者として責務を果たしていきたい」と話した。
 町は3日、新庁舎の開庁式を開き、4日に業務を始める。総合支所は今年6月に開庁した。


◎林業振興活動 7団体が報告/東北・北海道地区大会

 宮城県林業研究会連絡協議会などは31日、「東北・北海道ブロック林業グループコンクール」を同県南三陸町の南三陸ホテル観洋で開いた。民間で林業振興に取り組む各道県代表の7団体が、普及活動や技術研究の事例を報告した。
 約100人が参加。各団体は、竹林整備の際に採集したカブトムシを使った体験学習や、中学生とのウルシ植栽といった活動を紹介。ヒバ人工造林施業やカラマツ苗木生産に向けた研究成果の説明もあった。
 審査の結果、宮城県代表の南三陸山の会(南三陸町)が来年3月の全国大会に出場することが決まった。
 同会は森林管理協議会(FSC)の国際認証を取得し、町産材を災害公営住宅や商店街の建築材に活用した。同会の小野寺邦夫さん(50)は「南三陸杉のブランド化に取り組み始めた時に震災が起きた。地域の復興に貢献するために活動してきた山の思いを全国に伝えたい」と話した。
 林業グループは全国約1300団体あり、コンクールは45回目。


関連ページ: 宮城 経済

2017年09月01日金曜日


先頭に戻る