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<迷惑カラス>鷹匠、箱わな…効果いまひとつ ドローンと音で誘導実験へ 山形市、仙台市と連携

 山形市は今月、ふん害への市民の苦情が絶えないカラス対策として、音声とドローンによってカラスを誘導する初の実証実験に取り組む。ドローン活用は昨年11月に仙台市と締結した連携協定に基づく事業の一環。これまで鷹匠(たかじょう)による追い払いや箱わなでの捕獲などを試みたが、いずれも決定力に欠け、効果は限定的だった。今回は動物行動学の知見も活用し、カラスの反応をうかがう。
 実証実験は今月中旬、カラスがねぐらとしている市中心部と、郊外の農村部の2カ所で実施。全国各地で音などによるカラス対策に取り組んでいる総合研究大学院大学(神奈川県葉山町)の塚原直樹助教(動物行動学)らが協力する。
 市中心部では、山形市役所周辺のスピーカーからカラスが嫌がると思われる音声を、約100メートル離れた県郷土館「文翔館」敷地のスピーカーからは好むと思われる音をそれぞれ流し、カラスがどう移動するか調べる。
 郊外ではスピーカー搭載のドローンを飛ばし、カラスの集団にさまざまな音声を聞かせ、反応を観察するという。
 塚原助教はカラスの声のサンプルを、2000以上集めてきた。今回はその中からカラスが嫌がる音声として猛禽(もうきん)類を警戒したり、争ったりする際に発する鳴き声、カラスが好む音声としてねぐらに帰る際に発する鳴き声などを使う。
 市によると、カラスのふん害は、特に市中心部で住民から多く苦情が寄せられている。
 市は箱わなによる捕獲に加え、花笠まつりの前など年に数回、郡山市から鷹匠を招いて、タカなどの猛禽類による追い払いをしてきたが、効果はいずれも長続きせず、新たな対策を模索してきた。
 市は仙台市との連携協定に基づき、ドローン活用によるビジネス創出を目指している。今回は、塚原助教の紹介にも仙台市が関わった。山形市の担当者は「今回の実験で効果が確認されれば、仙台市ともぜひ成果を共有したい」と話す。


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2017年09月01日金曜日


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