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元東北大医学部長・久道氏に朝日がん大賞

各種がん検診の有効性を明らかにした研究を振り返る久道氏

 日本対がん協会は、がん制圧活動に功績があった個人や団体を顕彰する特別賞の「朝日がん大賞」を、元東北大医学部長で宮城県対がん協会長の久道茂氏(78)に贈ることを決めた。8日、金沢市で開催する「がん征圧全国大会」で表彰式を行う。
 久道氏は医学部長時代に厚生省(現厚生労働省)の研究班トップとして、各種がんの検診に関する世界中の研究論文を詳細に検討。1998年にまとめた報告書は科学的根拠に基づいて検診の有効性を明らかにし、今日のがん検診の明確な指針となった。
 さらに、発生状況や医療実態を把握して医療向上に役立てる宮城県の地域がん登録を利用した大規模疫学研究を進めるなど、長年にわたってがんの予防と検診の普及に大きく貢献した。
 久道氏は「研究班が示したがん検診の方向性が今の医療に生きている。科学的根拠に基づく医療の手法が、国のがん対策基本法とがん対策推進基本計画でも強調されるようになり、そのきっかけをつくったと思うと感慨深い」と語った。
 日本対がん協会はこの他、秋田県総合保健事業団秋田県総合保健センター長の井上義朗氏(69)ら6人と1団体に協会賞を贈る。


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2017年09月02日土曜日


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