岩手のニュース

<防災の日>高台再建の中学校へ 津波避難訓練

高台の校庭を目指してスロープを歩く住民たち

 「防災の日」の1日、東日本大震災の津波被害に見舞われた釜石市鵜住居(うのすまい)町の中心部で、津波避難訓練があった。3月に高台に再建され、避難場所に指定された釜石東中(生徒116人)も参加し、生徒が住民の誘導や避難所開設の支援に当たった。
 地震発生で大津波が襲来するとの想定で実施。災害公営住宅などから住民約20人が同校の校庭を目指した。
 校庭は震災クラスの津波でも浸水しない海抜15メートルの高さに立地する。高齢者は階段を避け、スロープを利用して避難した。足が不自由な人は車いすに乗せ、周囲の人たちが引っ張った。
 生徒たちは安全確保のため校庭から下に行かないよう徹底し、住民を体育館に誘導。学年ごとにハンディキャップの疑似体験や救急法の講習、ビニール袋を使った炊飯に取り組んだ。
 車いすで運ばれた千葉ヤヨイさん(84)は「休み休みでなければ坂も階段も上るのに時間がかかるので助かった。避難場所が近くにあるのは安心だし、子どもたちも心強い」と話した。


2017年09月02日土曜日


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