宮城のニュース

<楽天>あまりに残酷な結末 則本113球力投もサヨナラ負け

9回、サヨナラ打を浴びグラウンドにしゃがみ込む東北楽天・則本。後方はソフトバンク・柳田

 あまりに残酷な結末だった。0−0の九回2死一、二塁。東北楽天の則本がデスパイネに投じた初球は中前へ運ばれた。捕球しようと突っ込んだ島内のグラブは打球に届かず、二走今宮の生還を許しサヨナラ負け。113球の力投は実らず、重い10連敗となった。
 エースはその場に崩れ、ベンチでも顔をタオルにうずめて男泣き。周りの選手もぼうぜんとして動けなかった。松井裕や福山が言葉を掛け、右腕はようやく顔を上げた。スタンドには泣きだすファンもいた。
 9連敗を喫した前日の試合後、選手、首脳陣、スタッフ全員で決起集会を決行。誰もが、何とかして潮目を変えたいと願っていた。「俺に付いてこい!」。最後は則本が気勢を上げて、会を締めた。
 だからこそ、「絶対に勝ちたかった」。八回まで散発3安打無失点。強い思いは直球の球威、変化球の精度ともに申し分ない投球に表れた。
 九回も志願しマウンドへ。だが、中前打と犠打などで2死二塁のピンチを招き、柳田を敬遠。デスパイネとの勝負を選んだ結果が凶と出た。「うまく打たれたと思うけど、結局ヒットでサヨナラ。残念な一球だった」。あくまで責任を背負い込んだ。
 「八回まで素晴らしい投球だった。見殺しにして、かわいそうなことをしてしまった」と梨田監督。打線はこの3連戦で1得点。エースの涙が報われる時は、いつ来るのだろう。
(浦響子)


2017年09月04日月曜日


先頭に戻る