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国を越え心つなぐ盆踊り 能代・日本語学習会が開催

浴衣を着て盆踊りを楽しむ北川さん(手前)と学習会の生徒ら

 日本人と外国人が一緒に盆踊りを楽しむ催しが2日、能代市であった。今年で発足25年目を迎えた市民の任意団体「のしろ日本語学習会」主催の恒例行事で、去りゆく夏を惜しんだ。

 市役所にほど近いけやき公園に午後6時45分すぎ、にぎやかな音頭が響いた。老若男女約20人が仮設のやぐらを囲み、東京音頭などを踊り始めた。
 ネパールから夫と2人で来日し、学習会に参加している同市の会社員ガンデル・ラマさん(38)は「着物を着るのは初めてで気持ちいい。ダンス(盆踊り)は難しいけれど面白い」と見よう見まねで踊った。
 学習会は帰国した中国残留孤児やその家族を支援しようと、代表の北川裕子さん(67)が1993年に始めた。今はロシアやネパール、中国などの58人が学ぶ。日本語の指導は経験や試行錯誤を重ねて上達したが、日本の慣習を伝えるのは困難を極めたという。
 北川さんは「作法をよく知る年配の人と帰国者が打ち解ければ解決できるのではないか」と97年、盆踊りを初めて催した。着付けや踊りの手ほどきは、地元の着付け教室や踊りの師匠が買って出た。
 当初は差別や偏見を恐れ、町外れの公園で開いていた。市民らの理解が深まり、約10年前から現在の場所で開催するようになり、地域の恒例行事として21回目を迎えた。
 北川さんは「関わる機会さえできれば、地元の人と外国人は打ち解けられる。能代に来てよかったと思ってもらえるよう、今後も続けたい」と話した。


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2017年09月04日月曜日


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