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<宮城知事選>戦いの構図固まらず 告示まで1ヵ月

自民県議の県政報告会に駆け付け、出席者と握手を交わす村井氏=2017年9月2日、宮城県気仙沼市

 任期満了に伴う宮城県知事選(10月5日告示、22日投開票)は告示まで1カ月となったが、依然として戦いの構図は固まっていない。4選を狙う村井嘉浩知事(57)が支持固めに励む中、対立候補の擁立を目指す市民団体が立候補を打診した複数の県議はいずれも固辞。民進党内には自主投票の容認論も浮上しており、議論は足踏みしている。

<「必ず出てくる」>
 会場は村井氏の個人演説会のような熱気に包まれた。気仙沼市内で2日にあった県議会最大会派「自民党・県民会議」(30人)に所属する議員の県政報告会。「復興完結へ」の言葉が躍るポスターが張られ、立ち見が出る盛況だった。
 「私のポスターが張られ、誰の会合か分からない雰囲気。なんとタイミングが良い報告会なんでしょう」と上機嫌の村井氏。「当選し、復興をやり遂げたい」と力強く訴えた。
 4日の定例記者会見で、対立候補が決まらない現状を問われた村井氏は「必ず相手は出てくる」と気を引き締めた。「着々と準備を進める」との言葉通り、臨戦態勢に入りつつある。
 JR仙台駅東口周辺に事務所を確保し、支援者らには室内用ポスター約11万枚を配布。仙台市長選を巡る自身の言動などで自民会派の不満が表面化すると、説明を尽くす姿勢を強調し、支持を取り付けた。

<打診固辞ばかり>
 対立候補の選考は難航している。野党と連携し、県政転換を求める市民団体「県民の県民による県民のための新しい知事を選ぶ会」は2日以降、民進系の県議数人に立候補を打診したが、固辞されたという。
 事務局長の草場裕之弁護士は「政党が決めた人を推すのではなく、市民が自ら選ぶことが大切。近日中に決着させたい」と話す。
 共産党県議団(8人)は市民団体に歩調を合わせる構えだ。党県委員会の中島康博委員長は「最後まで野党と市民の共闘を目指して戦う」と動向を見守る。
 鍵を握る県議会の民進系会派「みやぎ県民の声」(10人)は8月28日、知事選の対応を県連に一任する方針を決定して以降、活動が停滞している。8日の党県連幹事会に向け、候補者擁立を模索する一方、前回の知事選(2013年)と同様に「自主投票でもいい」との声も漏れ始めた。
 党県連の安住淳代表は「村井県政をどう評価し、対抗馬を立てたいのかどうか県議会会派の判断が重要だ」と述べ、協議を重ねる考えを示している。


2017年09月05日火曜日


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