宮城のニュース

<楽天>オコエの成長実感 打撃面好調、脚力でも貢献

8月30日西武戦の1回無死一塁、犠打失策の間に一気に三塁を回り、生還する一走オコエ

 苦戦が続く東北楽天の中にあって、2年目のオコエ瑠偉外野手が奮闘している。8月4日に1軍に昇格してから24試合に出場。打率3割1分2厘、3本塁打、10打点と結果を出し、直近9試合中8試合で1番打者として先発出場した。不調の茂木に代わってリードオフマンの役割を果たす20歳は「去年よりも力がついた実感がある。個人よりもチームのために貢献したいと常に思っている」と力を込める。
 鮮烈な印象を残したのは8月30日の西武戦(コボパ宮城)。雨などによる約1時間の中断を挟んで迎えた4−8の八回、2死満塁から右翼線への2点二塁打で反撃ののろしを上げ、直後の岡島の中前打で二塁から本塁へ生還。試合は降雨コールドとなって勝利はならなかったものの、劣勢を覆す原動力となった。
 打撃面の成長も著しいが、球場内を沸かせるのはその脚力だ。チーム盗塁数がリーグ5位の35と少ない中で、既に4盗塁をマーク。ベースランニングの速さも出色で、8月30日の西武戦では一回、犠打失策を見逃さず一塁から一気に本塁を陥れた。森山外野守備走塁コーチは「スピードのあるオコエが1番にいることでチームに勢いをもたらしてくれる」と期待は大きい。
 指のけがで春季キャンプを早期離脱し大幅に出遅れたが、「けがと2軍での経験があるから、結果を出せている」と自己分析する。
 転機の一つが、1軍昇格5日前の7月30日にあったイースタン・リーグDeNA戦(花巻市)だった。走者を置いた場面で3度凡退と淡泊な打撃が目立ったオコエを河野2軍打撃コーチが選手たちの前で叱った。「将来1軍で中心となる選手だから、チーム全体のことを考えた打撃をしてほしい。あれから姿勢が変わった」と河野コーチは話す。
 停滞するチームの現状を打破するのは、若い戦力の台頭にほかならない。今、オコエは「勝つことだけに集中してやっている」と白星のみを貪欲に追っている。(浦響子)


2017年09月05日火曜日


先頭に戻る