宮城のニュース

<楽天>高卒新人藤平が救った 気迫投球神懸かり

7回1安打無失点で2勝目を挙げた東北楽天先発の藤平

 ついに勝った。球団ワースト記録11連敗寸前の剣が峰、東北楽天の高卒新人藤平が救世主になった。2週間前に6連敗で止めた18歳が再びの連敗脱出に導いた。梨田監督は「素晴らしい」と絶賛の言葉を4度も重ね、「チームが苦しい時にこんなことがあるのかな」と神懸かった働きをたたえた。
 気迫の投球で六回まで無安打に封じた。1987年の近藤(中日)以来となる高卒新人の無安打無得点試合達成さえ予感させる完璧な投球。七回先頭の松本に左翼線二塁打を許し、大記録は逃したが、その後が見せ場だった。
 まず大谷を直球で押した末、低めへの変化球で空振り三振に。続く中田、レアードを外角への変化球攻めで凡打させた。「点を許せば相手に流れが行く。絶対に抑えたかった」。一段ギアを上げピンチを乗り切る姿は高卒新人の10年前「神の子」と称された田中(現ヤンキース)を思わせた。
 3日にまさかのサヨナラ負けで涙を流した則本の思いも背負った。福岡から戻ったばかりの則本に、4日、コボパ宮城の練習場で会うなり最敬礼された。「何としても勝たないとあかんで」。冗談めかした口ぶりが、気丈な振る舞いとすぐに気付いた。「正直、則本さんの思いに応えられるか、重圧だった。でもチームが上向くためのきっかけを与える投球をしたかった」。最高の結果で応えた藤平は試合後、携帯電話で則本に勝利報告のメッセージを送った。(金野正之)


2017年09月06日水曜日


先頭に戻る