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「カジカの郷」花山再び 生息域拡大ヘ調査開始

川底をのぞきながらカジカを捜す築館高の生徒ら

 宮城県栗原市の花山漁協は高校生と協力し、同市花山地区で、淡水魚のカジカの生息域拡大を目指す取り組みを始めた。2008年の岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた同地区では、地震の土砂崩れに伴う河川環境の変化などでカジカが激減した。参加メンバーは「かつての豊かな自然を取り戻し、地域の魅力を高めたい」と意気込む。

 「カジカの郷(さと)花山復活プロジェクト」と題した取り組みは、漁協が地域おこしの一環で企画。きれいな川の指標とされるカジカを増やして花山の自然を地区内外にPRしようと、構想を温めてきた。
 漁協によると、かつて地区の至る所に生息していたカジカは内陸地震以降、姿が見えなくなった。復旧工事で渓流に濁水が流れ込み水質が変わったほか、土砂崩れで川底の浮き石が沈み、産卵場所が減った可能性があるという。
 プロジェクトには漁協の協力要請を快諾した築館高自然科学部の5人も参加。8月26日にあった調査では計約20人が山あいの砥沢川を訪れ、川底をのぞき込みながら生息域を調べた。
 この日の調査でカジカの姿は確認できなかったが、同校の2年佐藤楓音(かのん)さん(16)は「沢歩きは気持ちが良かった。楽しみながら自然保護に貢献したい」と話した。
 メンバーは今後も不定期で生息域の調査を実施。生息が確認できた地点には成魚が卵を産みやすい浮き石を設置し、来春以降も産卵や生息の状況を調べる。
 プロジェクト代表の三浦勝さん(75)は「時間はかかるだろうが、何とか資源を復活させたい。地域を盛り上げる一助になればうれしい」と語った。


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2017年09月06日水曜日


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