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<ほっとタイム>55年ぶりに校歌響く

校歌の歌詞を指さす洞口さん

◎名取・旧下増田中の卒業生らが記念碑

 「揺がぬ蔵王仰ぎつつ 名取耕土に穂の波と 伝統誇る下増田 輝き立てる学校(まなびや)に 若き生命( いのち )を学ぶ幸」。宮城県名取市下増田小の一角に8月下旬、55年前に閉校となった旧下増田中の校歌が響き渡った。
 歌声の主は同中の卒業生ら約50人。学校がこの地にあったことを後世に残そうと同小脇に記念碑を建て、除幕式で歌った。「懐かしい思い出がよみがえってくる」。参加者は一様に笑顔を見せた。
 1962年に旧愛島中、旧館腰中と統合され、名取一中となった旧下増田中。当時は田園風景が広がる村落だったが、今では東北一の規模を誇るショッピングセンターや鉄道、空港が立地する街になった。
 「学校の存在が発展の陰に埋もれてしまうのは寂しい」。5回生の洞口貞孝さん(81)らの会話から、記念碑作りが動きだした。
 表に校歌、裏に校歴や当時の校舎の様子を刻んだ記念碑。70、80代が多くなった元中学生の思い出とともに、未来に残り続ける。(岩沼支局・桜田賢一)


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2017年09月07日木曜日


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