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<平昌への道>スケルトン女子・小室 けが乗り越え滑走に手応え 3度目五輪目指す

体幹強化に励む小室。3度目の五輪で上位を目指す=8月29日、宮城県柴田町の仙台大体育館

 2010年バンクーバー、14年ソチの両冬季五輪スケルトン女子代表の仙台大研究員小室希(32)=宮城県村田町出身=が、平昌で3度目の五輪を目指す。ソチ五輪後に負った左足アキレス腱(けん)断裂の大けがを乗り越え、滑走技術を磨いてきた。そりを押す速さを競う全日本プッシュ選手権(8月)を制し、上昇気流に乗る。
 五輪シーズンを前に、体幹強化に力を入れる。そりの振動を抑えるのに無駄な力を使うと、ブレーキ操作やコース攻略がおろそかになる。「2〜3割の力で制御できれば、頭で考えて滑走できる」。バランスボールを使ったトレーニングで腕や腹筋を鍛えてきた。
 今季は世界のトップ選手が使う高性能のそりに乗る。少ない力で操作できる分、わずかな振動にも反応してしまう。体の軸がしっかりしたことで、乗りこなす自信がついた。
 ソチ後の1シーズンは国際大会を休養。拠点を長野に据えて自分を見詰め直した。スプリント力が武器だったが、一つのコースでそりに乗り続けるうちにライン取りの面白さに気付く。新たな可能性を感じ、現役続行を決意した。
 15年6月、自主トレ中に負ったけがも滑走技術に活路を見いだすきっかけになった。プッシュは足の負担を軽減するためフォームを改造。8月の選手権は自己ベストを更新した。「取り組んできたことが形になってきた」。今ようやく手応えをつかみ始めている。
 昨季は3季ぶりにワールドカップ(W杯)に復帰。6戦に出場して最高は9位。あとは20位以下だった。11月から始まる今季W杯で入賞し、世界との差を縮めたい。
 バンクーバーは失格、ソチは19位。「3度目の五輪は、国内で出場を争うようなレベルでは意味がない。入賞、メダルを狙う」。三度目の正直で結果を出す。(佐藤夏樹)


2017年09月07日木曜日


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