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<人形浄瑠璃>120年ぶり復活へ挑む 練習重ね、小学生ら奮闘

講座で人形の動かし方を学ぶ小学生たち
日和田公民館に保管されている高倉人形

 福島県郡山市日和田町の小学生らが、120年余り前に途絶えた伝統芸能の人形浄瑠璃の復活に挑んでいる。地元にはかつて興行で使われた「高倉人形」や台本などが残る。郷土史会などの呼び掛けに応じた子どもたちは、来年3月の発表会に向けて練習を重ねる。
 日和田郷土史会などによると、高倉人形は3人で頭や手足を操る人形で、「三人遣い」としては日本最北端といわれる。地元を拠点にした一座は江戸から明治時代、仙台や米沢、水戸などで興行し、1893年ごろに廃絶したという。
 日和田町高倉地区の寺に預けられていたのが名称の由来。人形は1955年、福島県の重要有形民俗文化財に指定された。現在は衣装や道具類などと一緒に日和田公民館に保管されている。
 復活の取り組みは、郷土史会などが「復活!高倉人形プロジェクト実行委員会」を組織してスタート。動きや演目を学ぶ講座を公民館と企画した。
 今月2日の初講座には地元の小学生17人と大人11人が参加。札幌市の人形浄瑠璃一座「あしり座」などの専門家から、動かし方や型などの指導を受けた。
 講座は公民館で計7回続く。発表会は最終日の来年3月4日に予定されている。いずれも人形は文化財ではないものを使う。高倉小5年の佐藤結衣さん(10)は「人形を動かすのは難しい。上手に動かせるように練習を続ける」と意気込みを語った。
 実行委員長で郷土史会の仲本武司会長(77)は「高倉人形は貴重な財産。地元の人に知ってもらい、将来は日和田に伝わる伝説などを題材にした演目をやってみたい」と期待を込める。


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2017年09月09日土曜日


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