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<宮城知事選>決められぬ候補 民進混迷

8日の党県連幹事会で、県議会会派に知事選対応の再協議を求めた安住代表(右から3人目)

 任期満了に伴う宮城県知事選(10月5日告示、22日投開票)で、4選を狙う村井嘉浩知事(57)の対立候補擁立を巡り、民進党が混迷を続けている。野党統一候補で勝利した7月の仙台市長選に続き、共闘を視野に入れる市民団体、共産党などの野党はいら立ちを隠さない。県議会の民進党系会派は12日に再び協議し、党県連は15日の決着を目指すが、展望は描けていない。

 県議会の民進系会派「みやぎ県民の声」(10人)は8日、市民団体から立候補の要請を受け、態度を留保した遊佐美由紀氏(54)に真意をただした。「出るのか出ないのかはっきりしろ」。同僚議員に詰め寄られた遊佐氏は無言で部屋を飛び出し、市民団体に固辞する意向を携帯電話で伝えた。
 そもそも会派内には主戦論と慎重論が入り交じり、一枚岩と言えない状況だった。意見がまとまらず、先月28日、「会派議員に適任者はいない」として、判断を県連に一任する方針を決めたばかり。一部議員からは「村井知事が怖く、負けて恥をさらしたくないだけだ」との不満も渦巻く。
 安住淳県連代表は8日の県連幹事会で、独自候補を擁立した仙台市長選を引き合いに「市議会会派は対応に苦心し、(離党者を出すなどの)後遺症を抱えながら議論した。県議会もアクセルを踏むべきだ」とさらなる議論を求めた。
 煮え切らない民進に、市民団体や他の野党はじりじりしながら共闘の道を模索する。関係者によると遊佐氏擁立が決まれば、共産党が選挙資金を一部工面する案も検討されていた。党県議団(8人)の遠藤いく子団長は「共闘は絶対に諦めない」と前を向く。
 市民団体「県民の県民による県民のための新しい知事を選ぶ会」は10日夜、緊急会議を開き、引き続き擁立作業を進める方針を申し合わせた。草場裕之事務局長は「ふさわしい候補者を必ず探す。自主投票にはさせない」と力を込める。
 県民の声の藤原範典会長は今後、共産、社民両党と意見交換の場を設けるという。「自主投票ありきではなく、他党や市民団体から魅力的な候補が立てば正面から議論する」と話し、党の独自候補擁立にこだわらない考えも示唆した。
 対する自民党は県連が村井知事の支援を決め、県議会の最大会派「自民党・県民会議」(30人)は13日に支援する会を発足させる。県連幹部は「不戦敗では有権者のためにならないだろう」と話し、民進の迷走劇を眺めている。


2017年09月12日火曜日


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