宮城のニュース

<全共宮城大会>登米の小野寺さん日本一「仙台牛」全国に印象付け

牛舎に戻り、仲間から日本一を祝福される小野寺さん(左)。47の札を下げているのが「さいぜんれつ号」=10日、仙台市宮城野区の夢メッセみやぎ

 仙台市で開かれていた全国和牛能力共進会(全共)宮城大会は11日、閉幕した。生後14〜17カ月未満の若雌の区に宮城県代表として出場した登米市の小野寺正人さん(41)が、出品区で「日本一」に当たる優等賞1席を獲得し、県勢初の快挙を成し遂げた。地元開催の大舞台で、県産和牛の銘柄「仙台牛」を鮮烈に印象付けた。

 仙台市宮城野区の夢メッセみやぎで10日あった比較審査。順位決定を受けた並び替えで、最初に動き、トップの位置へと向かったのは小野寺さんと「さいぜんれつ号」だった。県産和牛が全国の頂点に立った瞬間に会場はどよめき、「よーし」と大きな歓声に包まれた。
 小野寺さんは「実感がない。自信もなかった。びっくりの一言」と驚きを隠さない。前回(2012年)の全共長崎大会は同じ出品区で優等賞5席。九州勢の厚い壁に「今回は最大の力で挑もうと思っていた」。
 栄冠を手にした雌牛は昨年4月末に誕生。生後30分で立ち上がった姿に「ピッと来た」。就農して約20年。年間何十頭もの子牛を育ててきた経験から来る直感に、「運命だった」と小野寺さんは振り返る。
 さいぜんれつ号は順調に育ち、今年6月の最終選考会を兼ねた県総合畜産共進会では最高位の名誉賞を受け、代表牛に選ばれる。「プレッシャーはあった」。若手のエースに周囲の期待は高まった。
 支えてくれたのは地域の仲間や先輩、家族だった。「チーム迫」。2、3人が一日も休まず来てくれて、引き運動や毛並み調整を手伝ってくれた。大会までの数週間は時間が空けば来てくれた。「自分一人の力ではない。みんなで取った1席」とかみしめる。
 牛舎に戻ると、全共までの道のりを一緒に歩んできた県勢のメンバーがそろって出迎えた。「おめでとう」「よくやった」。関係者らと抱き合い、強く手を握り合った。「名前負けしなくて良かった」と相棒をねぎらった。


関連ページ: 宮城 社会

2017年09月12日火曜日


先頭に戻る