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余命半年の夢かなう 乳がん女性の遺稿 絵本に

自費出版された絵本を手にする真紀子さん

 乳がんのため、昨年12月に61歳で亡くなった仙台市青葉区の主婦庄子さち子さんの介護体験を題材にした絵本「でこぼこ3人組・おじいさんとスイカ」(星雲社)が、家族によって自費出版された。

 絵本はさち子さんが2010年から約2年間、父と義父の2人を同時に介護した経験が主題。介護に忙殺される日々の中、くすっと笑える出来事が2部構成で描かれている。
 さち子さんは1998年に乳がんを発症。2012年、骨への転移が分かり、主治医が16年3月、家族に「余命半年」と宣告した。夫の和彦さん(64)は「妻には伝えなかったが、残りの命を感じていたと思う」と振り返る。
 さち子さんは昨年6月以降、寝たきりの生活になったが、「自由に動き回れなくても、何かできることをしたい」と、過去の介護体験を題材に文章を書き始めた。妹で絵本作家の福山とも子さん(57)=山形市=の勧めで、以前から好きだった絵を加え、出版を夢見ていたという。
 娘の真紀子さん(32)は「母の闘病体験や介護体験が、似た境遇の人たちに少しでも役に立てばうれしい」と話す。
 絵本は定価1000円(税抜き)。連絡先は星雲社03(3868)3275。


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2017年09月13日水曜日


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