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<大船渡線>被災の鉄路荒れ放題 雑草茂り農作物への影響懸念 住民「管理徹底を」

草が生い茂ったJR大船渡線の鉄路=陸前高田市

 東日本大震災で被災して使われていないJR大船渡線の鉄路で、雑草が問題になっている。沿線住民は景観の悪化や農作物への影響を懸念し、JR東日本に管理の徹底を求めている。
 「約6年半たっても手つかずで、見ると気分が沈む。見捨てられているようだ」。岩手県陸前高田市小友町で、自宅近くを通る線路に生い茂る草木を見て60代の主婦がため息をつく。
 大船渡線(43.7キロ)は、バス高速輸送システム(BRT)で復旧。このうち16.2キロは、鉄路を舗装した上でBRT専用道とした。それ以外の区間でJRは、優先順位を付け年1回程度除草したり、防草シートを敷くなど管理している。
 それでも「実際には管理が行き届いていない状態」というのが陸前高田市の受け止め方。周辺農家も、カメムシの大量発生や農作物を荒らす獣のすみかになることを危惧する。
 同市の下矢作地区コミュニティ推進協議会長の村上誠治さん(78)は「年1回程度では十分と言えない。鉄道が走っていたときと同じような環境にしてほしい」と訴える。
 地域住民が自主的に草を刈ることについてJR盛岡支社は「鉄道敷地の作業は危険が伴う。社の責任で行う」との見解だ。
 大船渡線は今後、総延長の半分をBRT専用道とする計画だが、それでも未利用地は残る。
 市は開会中の9月定例市議会で「定期的な除草作業など適切な管理について、市民協働の方策も含めJRと協議したい」との意向を表明。JR盛岡支社は「市などと連携して適切に管理したい」としている。


2017年09月13日水曜日


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