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岩手県南にトヨタ向け自動車部品の新工場着工相次ぐ

デンソー岩手新工場建設を祝い、握手する達増拓也岩手県知事(左から3人目)ら

 トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)の岩手工場が立地する岩手県南部で、自動車関連企業の新工場着工が相次いでいる。いずれもトヨタ向け自動車部品を製造し、2018年以降の稼働を予定。トヨタが検討中とされる主力車種の東北への生産移管に連動し、供給体制を整える狙いがあるとみられる。
 自動車部品製造などの金剛製作所(愛知県豊田市)は8月下旬、奥州市江刺区で工場建設を開始。9月初旬には自動車部品塗装の五和製作所(同)が、同市前沢区で新工場を着工した。ともに東北初進出で、18年中の操業を目指す。
 五和製作所は新工場で、部品のさびや腐食を防ぐ主力の電着塗装を行う。安藤尚司社長は「装飾や内装部品の樹脂塗装など要望に応えたい」と話し、将来の増設を視野に入れる。
 既に立地している部品メーカーも動き始めた。自動車部品大手デンソー(愛知県刈谷市)のグループ会社「デンソー岩手」は10月、金ケ崎町の同社敷地で新工場の建設に着手。19年5月の生産開始を予定する。
 従来の半導体部品に加え、愛知県内の工場で手掛ける自動車用メーターなどの生産を移管。トヨタ岩手工場に近い立地を生かし、事業拡大へと踏み込んだ。
 トヨタ関連企業の相次ぐ進出、増設の動きを地元関係者は「東北を小型車の製造拠点と位置付けるトヨタの今後の戦略に関連している」とみる。
 トヨタ岩手工場が立地する金ケ崎町の高橋由一町長は「岩手全体の雇用拡大につながる。世界的な電気自動車の流れ、自動運転化の対応などに注目したい」と期待感を示す。
 県ものづくり自動車産業振興室は「国、宮城県、経済団体などと情報交換を進め、東北全体で受け入れる環境をつくる必要がある」と展望する。


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2017年09月14日木曜日


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