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宮城・蔵王の総合商社丸山 仙台名物の牛タン事業に参入

 ガソリンスタンドや観光、食肉などの事業を展開する総合商社の丸山(宮城県蔵王町)が、仙台名物の牛タン事業に乗り出す。養豚に特化していた食肉部門を含む事業拡大を見据え、牛タンの加工・製造の専門業者を完全子会社化した。今後、所有する観光施設などで牛タン商品を販売し、事業全体の相乗効果を狙う。
 同社は9月、取引先の飼料大手フィード・ワン(横浜市)の子会社で牛タン専門の加工・製造を手掛ける「フィードワンフード東北」(多賀城市)の全株式を取得した。佐藤義信社長(62)は2014年にフィード・ワンに買収を提案、交渉を続けていた。
 フード東北の今年3月期の売上高は約20億円。子会社化により、丸山の食肉事業全体の売上高は約35億円に拡大。宮城県内の食肉業者の中でトップクラスとなった。
 同社は20年春、閉館したマリンピア松島水族館(宮城県松島町)の跡地に観光拠点施設を開業する予定。牛タンは一般向けに加え、松島に訪れる外国人を含む観光客をターゲットに売り込みを図る。
 同社は岩手、宮城、山形3県に5カ所の直営養豚牧場を所有。自社のブランド豚を生産し、販路拡大を押し進めてきた。豚肉は全国的に競争が激しく、事業の伸びしろに限界があった。
 一方、牛タンの市場は地元の業者が製造から販売までほぼ独占状態だったため、競争相手が少なく、事業拡大が見込めるという。
 佐藤社長は「フード東北の買収で安定した食肉事業を営めるようになった。牛タン事業は一般販売に加え、宮城を訪れる観光客向けも強化したい」と話した。


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2017年09月15日金曜日


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