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<宮城知事選>村井知事 発表前の公約小出し 関係改善へ自民にアメ?

 任期満了に伴う知事選(10月5日告示、22日投開票)で4選を目指す村井嘉浩知事(57)が、9月定例会で発表前の選挙公約を小出しに開陳している。すきま風が吹いた最大会派「自民党・県民会議」との関係を改善する切り札に使い、与党の顔を立てた。
 8日の代表質問。自民会派の議員から「世界で活躍できる人材育成」を提案された村井知事は、外国語に特化した教育プログラムを県立高に導入すると表明した。事前調整の過程で方針が示唆されたという。
 村井知事は東京エレクトロンホール宮城(県民会館、仙台市青葉区)の建て替え検討にも言及。13日の一般質問では、別の自民議員から上がったインターチェンジの新設要望にも前向きな考えを示した。いずれも知事選で訴える4期目公約の項目に入る見通しだ。
 2005年の初当選以来、出身母体の自民会派と良好な関係を保ってきた村井知事だが、3期目は微妙な距離感が生まれた。7月の仙台市長選で候補者擁立に積極関与した言動への異論も根強く、会派内には不満がくすぶり続けていた。
 会派から要請を受け、1日に県議会棟での説明に出向いた村井知事。「選挙直前に発表する」としていた公約を、「9月定例会で答えられる部分には応じる」と議員に呼び掛けた。前向き答弁の「アメ」(自民議員)を用意し、身内に歩み寄ったようにも映る。
 村井知事の県政運営を「強引」と批判する声は与党内にもあった。選挙が目前に迫り、殊更に丁寧な姿勢をアピールする知事と、矛を収め始めた自民会派。迷走する野党の動きと相まって、秋の陣のさざ波はなぎへと変わりつつある。
(報道部・吉江圭介)


2017年09月15日金曜日


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