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北、再びミサイル「またか」生活混乱 政府対応に疑問、不満の声も

北朝鮮のミサイル発射に伴い、ダイヤが乱れていることを知らせる看板が設置された仙台市地下鉄仙台駅=15日午前8時ごろ、仙台市青葉区

 北朝鮮が再び弾道ミサイルを発射した15日朝、全国瞬時警報システム(Jアラート)の対象に含まれた東北地方に緊張が走った。繰り返される暴挙に、仙台圏の住民からは「またか」「どうにかして」などと戸惑いや怒りの声が相次いだ。被害は確認されていないが、仙台市地下鉄などに遅れが発生。宮城県、仙台市などは対応に追われた。

◎住民/「警報慣れが怖い」

 仙台市地下鉄南北線の泉中央駅から勤務先に向かっていた泉区の会社員今井ともみさん(23)は「前回もあったので、それほど驚かなかった」と落ち着いた様子。
 同駅でバスを待っていた青葉区の主婦木村よし子さん(65)は「またか、という感じ」と諦めの表情。「避難を呼び掛けられても、安全な建物がどこにあるのか分からず、どうしようもない」と困惑していた。
 太白区の会社員松崎聡子さん(49)は「出勤間際に警報が鳴り焦った。とりあえず家じゅうの窓とカーテンを閉め、2人の娘と待機した」と話した。
 「避難する場所も時間もなく、窓を閉めて自宅でじっとしていた」と同区の自営業清原加与子さん(59)。「政府は遺憾の意を表明するばかりでなく、どうにかして」と対応を求めた。
 青葉区の郵便局員高橋賢治さん(58)は「駅では皆、諦めた様子で電車を待っていた。何度も迷惑だが、変に慣れてしまうのも怖い」と語った。
 自宅でJアラートを聞いた名取市の契約社員川本均さん(65)は「政府は国際社会と一緒に北朝鮮に制裁を加えるというが、挑発的な行動を押さえ込めているとは思えない」と述べ、制裁の効果に疑問を投げ掛けた。

◎交通機関/JR、地下鉄遅れ宮城

 Jアラートの発令を受けJR東日本は午前7時ごろから安全確認のため、東北新幹線と宮城県内の在来線で約10分、運転を見合わせた。新幹線は5〜10分、在来線は最大約20分の遅れが出た。
 仙台市地下鉄は午前7時ごろから約20分、南北線と東西線の運転を中止した。乗客約5800人に影響した。安全確認のため、運転再開後の約15分は時速25キロ以下で徐行運転した。
 市バスも運行中の237台が公道などで停車した後、順次再開した。出庫間際だった30台も各営業所に待機した。最大で約10分遅れた。
 宮城交通(仙台市)は仙台市と周辺で運行中のバス約130台を停車させた。8分後に運行を再開した。
 仙台空港の発着便に運休や遅れはなかった。

◎宮城県、仙台市/情報収集や発信に奔走

 宮城県は午前8時半、各部署の課長級職員18人を集めた対策会議を開き、市町村から被害の情報がなかったことを確認した。県危機対策課の千葉章課長は「今後も情報収集に努め、何かあれば共有したい」と呼び掛けた。
 仙台市は午前7時25分に全局と全区に対し、連絡体制の強化を通知。危機管理室の職員約30人が情報収集に当たり、市民にもツイッターで情報発信した。
 県によると今回、県内の市町村でJアラートの作動に不具合があったとの報告はないという。

◎学校など/教員採用試験開始時間遅れ

 宮城県教委は、名取市の県総合教育センターで午前8時5分に開始予定だった2018年度教員採用試験2次選考を30分遅らせた。受験者は約180人で、交通機関のダイヤの乱れを考慮した。
 仙台西高が30分、仙台南高が5分、それぞれ始業時間を繰り下げた。


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2017年09月15日金曜日


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