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<ベガルタ>富田負傷でボランチ争い過熱

紅白戦で積極的なプレーを見せる奥埜(中央奥)梁勇基(右)藤村(左)ら

 J1仙台のボランチの定位置争いが熱を帯びてきた。不動のレギュラーで主将のMF富田が、10日のリーグ戦第25節鳥栖戦で負傷し、左太もも裏の肉離れで全治約8週間と診断された。ボランチの経験があるMFの奥埜、梁勇基、藤村の3人は、チームの危機を救おうと集中力を高めている。

 富田は今季リーグ戦の全25試合に出場し、うち24試合に先発。非凡なボール奪取技術で敵の好機の芽を摘んできた。渡辺監督は「痛い。(2014年4月に)監督に就任してからリーグ戦で(ほぼ)全試合、スタメンで使い続けている。それだけ信頼を置いている選手」と危機感を隠さない。
 富田が体調不良で先発を外れた4月の鹿島戦は1−4で完敗。富田を欠いた6月の天皇杯全日本選手権2回戦の筑波大戦も2−3で敗れた。強豪との連戦を控える仙台にとっては苦しい状況だが、14日の練習で奥埜、梁勇基、藤村は、ピンチはチャンスとばかりに闘志あふれる動きを見せた。
 6月の甲府戦でリーグ戦初のボランチでの先発を経験した奥埜は紅白戦の1、2回目で主力組に入った。「(富田)晋伍さんと同じプレーはできない。自分の持ち味を発揮したい」と前線を駆け上がり、鋭いパスで攻撃にリズムを生んだ。
 15年に同位置が主戦場だった梁勇基は3回目で主力を務め「ミスを少なくし、テンポ良くボールを前線に運ぶ」とベテランらしい安定感で仲間をけん引。控え組の藤村は「スタメンで使ってもらえるよう結果を残したい」と駆け回り、いつも以上にボールに絡んだ。
 富田の代役は現時点で奥埜が有力とみられるが、渡辺監督は「(各選手が)恐れずに自分の力を出してほしい。いろいろな可能性がある」と競争を歓迎する。今季最大の危機下で繰り広げられる激しい定位置争いを、チーム力の底上げにつなげたい。(狭間優作)


2017年09月15日金曜日


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