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<宮沢賢治>イギリス海岸 2年連続出現なるか 命日にダム放流調整

ダムの放流調整で姿を現した「イギリス海岸」=2016年9月21日(岩手河川国道事務所提供)

 岩手県花巻市上小舟渡の北上川河畔で川底から宮沢賢治命名の「イギリス海岸」を出現させようと、国土交通省岩手河川国道事務所などが賢治の命日に当たる21日、ダムの放流調整に挑む。出現すれば過去10年で初の2年連続成功となるが−。
 国管轄の四十四田(盛岡市)、御所(同)、田瀬(花巻市)と岩手県管理の綱取(盛岡市)、早池峰(花巻市)の5ダムで20日夜から放水を制限し、イギリス海岸付近の水位計で水位をマイナス45センチまで下げる計画だ。
 東北電力も猿ケ石発電所の取水量を引き上げて協力する。
 2007年に始まったイベントで09、12、14、16年は成功。それ以外の年は、一部の岩が顔を見せるだけにとどまったり、降雨による水位上昇で放流調整が中止になったりした。
 岩手河川国道事務所は「2年連続の成功に期待したいが、12日の大雨で既に水量が増えているため、不安な状況」。成功した場合は、21日午前9時〜午後5時に見物できそうだ。
 イギリス海岸は、白い泥岩層が英仏を隔てるドーバー海峡の地質に似ていることから賢治が命名した。かつては渇水時に時折姿を現していたが、ダムの整備で水位が安定したため普段は水没している。


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2017年09月15日金曜日


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