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<里浜写景>大漁旗と民謡で古里を鼓舞

秋晴れの下で、「どっこいしょ」の掛け声が響いた。大漁旗で気持ちを奮い立たせ、元気いっぱいに踊る唐桑中の子どもたち
唐桑中の運動会=9月3日、気仙沼市唐桑町の唐桑中

 運動会のクライマックスは、大漁旗を縫い合わせた法被姿のソーラン節。派手な色に校庭を染めながら全校生徒で踊り、力強く海から網を引き揚げる。
 漁業によって暮らしを立ててきた気仙沼市の唐桑地区。唐桑中の運動会には縁起のいい大漁旗が欠かせない。校舎や校庭の周囲に80枚以上を飾り立て、リレーではバトンの代わりに両手で持って走る。
 ソーラン節は2年前に統合した旧小原木中から引き継いだ。昨年までは数が足りず、着用は3年生だけ。今年は1、2年生にも着せたいと、学校の呼び掛けで300枚もの大漁旗を集め、地元のおばあちゃんらが手縫いで約60着の法被に仕立てた。
 「一生懸命踊りました。法被を作ってくれた皆さんに感謝の気持ちを伝えたくて」と3年生の小野友莉亜さん(15)。
 ソーラン節が終わると、校庭には惜しみない拍手が響き渡った。大漁旗を羽織って踊った子どもたちに、親たちは唐桑の未来を重ね合わせたことだろう。(文と写真 写真部・鹿野智裕)

[メモ]3日に行われた唐桑中(生徒125人)の運動会で披露されたのは「大漁ソーラン」と「霧立ソーラン」の2曲。ソーラン節をアレンジした踊りで、旧小原木中では20年以上踊られていたという。法被は5月ごろから約2カ月かけて製作した。


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2017年09月17日日曜日


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