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<台風18号>強風による交通の乱れ、停電相次ぐ 倒木の撤去作業で1人重傷

強風の影響で倒壊したとみられる物置=18日午前7時50分ごろ、石巻市塩富町1丁目
台風の影響で倒れた木=18日午前6時45分ごろ、大崎市古川桜ノ目

 18日未明に大型の台風18号が接近した宮城県内は、南寄りの強風が吹き付け、交通機関の乱れや停電が相次いだ。風雨が強まった気仙沼市は避難勧告を出して警戒に当たった。登米市では強風で倒れた木の撤去作業をしていた1人が重傷を負った。同日午前には台風一過となり、各地で青空が広がった。
 仙台管区気象台が観測した各地の最大瞬間風速は、女川31.5メートル、石巻市桃生29.5メートル、仙台28.3メートル、大崎市古川27.0メートルなど。
 降り始めから18日午前11時までの総雨量は、仙台市泉ケ岳132ミリ、栗原市駒ノ湯125.5ミリ、気仙沼100ミリなどだった。
 気仙沼市は河川氾濫の恐れがあるとして、川沿いの4355世帯1万161人に避難勧告を発令。11カ所に避難所ができ、6カ所に計133人が避難した。南郷、田中前などの県、市道計15カ所で冠水。岩ケ崎の市道では乗用車1台が水没し、乗っていた男性を消防署員が救助した。
 同市九条小の体育館に設けられた避難所には、市内最多の42人が身を寄せ、床に敷いたマットに横たわったり、不安そうにラジオに耳を傾けたりしていた。
 同市神山の会社員千葉和子さん(58)は「近くの神山川がかなり増水していた。全国各地で川の被害が出ているニュースを見ていたので、早めに逃げた」と不安を募らせた。
 石巻市塩富町1丁目の住宅街では物置1棟が倒壊し、隣接する民家のフェンスなどが壊れた。隣に住む会社員雁部金次郎さん(68)は「突風にあおられて倒れたようだ。これほどの強い風は珍しい」と話した。
 県北を中心に倒木も相次いだ。美里町中埣では民家の庭に植えられていた高さ約7メートルの杉の木が倒れ、幅約3メートルの町道をふさいだ。
 登米市中田町の国道342号では、倒木の撤去作業をしていた消防署員が、チェーンソーで切った木の一部が落ちて、右脚の骨を折る重傷を負った。
 仙台市内では青葉区国見で午前5時ごろ、市道に木が倒れているとの通報があり、消防が出動した。泉区実沢の七北田川が一時、氾濫注意水位を超えた。

 JR東日本仙台支社によると、18日は各地で風速計が規制値を超えたため、東北、仙山、気仙沼、仙石、常磐、陸羽東の各線で計81本が運休し、計50本に最大3時間の遅れが出た。仙石線は強風で陸前浜田−松島海岸間の線路内に竹が倒れ、東塩釜−石巻間で一時運転を見合わせた。
 東北電力によると、18日午前0時ごろから仙台、石巻、気仙沼、名取、登米、栗原、大崎各市、南三陸町、大衡村の延べ5739戸が停電した。倒木による配電線の断線などが原因で、午後2時20分ごろまでに全て復旧した。
 国土交通省仙台空港事務所によると、午後6時現在、強風のため全日空の仙台発新千歳行き1223便など計18便が欠航した。


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2017年09月19日火曜日


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