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<宮城知事選>衆院選と同日有力 両陣営の受け止めは?

村井 嘉浩氏

 宮城県知事選は、4選を目指す現職の村井嘉浩知事(57)と、新人の団体役員多々良哲氏(58)による一騎打ちの構図が濃厚となった。衆院選と投開票日が重なる史上初の同日選が有力視される中、村井氏は支援を受ける自民党との連動で過去最高得票をもくろむ。多々良氏の陣営は仙台市長選で勝利した野党の後押しに浮上を託す。

 19日の宮城県議会予算特別委員会。一気に吹き荒れた解散風を巡り、民進党系会派の議員から所見を求められた村井氏は「お答えは差し控える」とかわした。表向きは平静を装うが「同日選で最も喜ぶのは知事」(ベテラン県議)とみられている。
 自民の支援を受ける村井氏は、宮城1〜6区に立つ党公認候補の選挙運動との相乗効果を狙う。党県連幹部に早速連絡を入れ、連携を協議。前哨戦が盛り上がらず、低下を懸念する声もあった知事選の投票率上昇に期待を寄せる。
 視野に入れるのは、1993年に本間俊太郎氏が記録した過去最多の64万7920票の更新だ。多選批判を一蹴し、4期目の地歩を固めるには得票数が力になる。村井氏は「より多くの有権者の審判が明らかになる」と自信をのぞかせる。
 対立候補の擁立を模索してきた市民団体「県民の県民による県民のための新しい知事を選ぶ会」。20日、立候補表明の記者会見に臨んだ多々良氏は「市民と野党の共闘で勝利するには投票率を上げることが必要。同日選で相乗効果が期待できる」と強調した。
 共産党県委員会は19日に多々良氏の推薦を決定し、全面的に支える姿勢を鮮明にする。県議団の遠藤いく子団長は「衆院選で共闘の形を構築し、知事選と連動させたい。市民団体との連携を確認し、県民の理解を得やすい戦いを展開する」と語った。
 昨夏の参院選宮城選挙区、今夏の仙台市長選と連勝を飾った野党共闘だが、足並みはそろっていない。
 対立候補擁立で迷走した県議会の民進系会派「みやぎ県民の声」の藤原範典会長は「会派で応援できる状態にはなく、各議員が対応する」と距離を置く。会派内には「国政と県政は違う」と消極的な声も漏れる。
 社民党県議団の岸田清実団長も、支持母体の連合宮城が自主投票を決めたことを念頭に「推薦などの取り扱いは慎重に協議する」と述べるにとどめる。


2017年09月21日木曜日


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