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仮設住宅を新事務所として再利用 石巻のカーシェア協会

石巻市への移設に向けて解体が始まった二本松市の仮設住宅(日本カーシェアリング協会提供)

 東日本大震災後、車を使った支援に取り組む石巻市の一般社団法人「日本カーシェアリング協会」が、二本松市のログハウス型の仮設住宅を石巻市に移築する作業を進めている。旧北上川沿いの拠点施設が河川堤防工事で撤去されるのに伴い、仮設住宅を新しい事務所として活用する。関係者は「解体される仮設住宅の再利用に関心が高まればうれしい」と話す。

 ログハウスは4戸連なる長屋タイプ。二本松市太子堂の大平農村広場に2011年7月に設置され、今年3月まで福島県浪江町の避難者が暮らしていた。延べ床面積は約120平方メートル。協会は間取りを改装して事務所やミーティングルーム、ガレージに使う。
 二本松市の現地で2日に解体作業を開始。今月下旬に資材を石巻市駅前北通り1丁目の空き地に運び、ボランティアと組み立てる。11月中旬ごろの引っ越しを予定する。
 協会は、仮設住宅や災害公営住宅の被災者に車を貸し出し、共同利用でコミュニティー形成を促進している。拠点の元内科医院の建物は年内の撤去が決まっており、昨年から新しい拠点を探していた。
 仮設住宅にしたのは、吉沢武彦代表理事の「意義のある移転をしたい」との思いから。福島県が仮設住宅の無償譲渡先を募っていると知り、「仮設住宅は災害のたびに建てられては壊される。このままでいいのか。再利用を考える機会になる」と申し込んだ。
 仮設住宅の撤去費などは自己負担。協会は移設費を抑えるため、ボランティアを募る。吉沢さんは「仮設住宅の使い方などに関心のある方に参加してほしい」と話す。連絡先は協会0225(22)1453。


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2017年09月21日木曜日


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