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<衆院解散>五輪相・鈴木氏に危機感 新区割りに不安材料

 衆院小選挙区の区割り改定により選挙区地図が大きく塗り変わる岩手2区で、唐突な解散風に自民党関係者が一喜一憂している。当選8回を誇る現職の五輪相鈴木俊一氏(64)を擁立することになったものの、その足元には不安材料が見え隠れ。超短期決戦を前に挙党態勢の構築を急ぐ。

 新2区は、旧2区の大半に旧3区から釜石、大船渡、陸前高田など沿岸4市3町が組み込まれる23市町村で構成。旧2区で激戦を繰り広げてきた鈴木氏と民進党元職の畑浩治氏(53)が、5度目の対決となる。
 鈴木氏陣営は、首相を務めた父善幸氏(故人)と現職大臣の二枚看板に期待したいところ。中選挙区時代に善幸氏を支えた釜石市支部の幹部は「再び釜石で応援できる。燃えている人は多い」と2区への編入を歓迎する。
 一方で「厳しい戦いになる」と表情を硬くする関係者も少なくない。その理由を前回衆院選(2014年12月)旧3区での自民党の戦いぶりに見て取れそうだ。
 前回衆院選の結果に基づく2区得票シミュレーションは表の通り。
 旧2区では鈴木氏が畑氏に勝利したものの、旧3区では自民党の橋本英教氏(50)が民進党の黄川田徹氏(63)に惨敗。これを単純に積算すると鈴木氏の得票は畑氏を下回る。
 畑氏は野党共闘が成立しており、旧2、3区の共産党候補の得票を加えると2万票以上の大差となる。
 鈴木氏陣営を困惑させる要因となった橋本氏は、次期衆院選で比例代表東北ブロックに転出する予定。陸前高田市の自民党関係者は「今度は強い候補者になった」とまで言い切る。
 陸前高田市の自民党支部は16〜18日、街頭のポスターを安倍晋三首相から鈴木氏へ、一気呵成(かせい)に張り替えた。党県連は30日に釜石市で市町村支部の集会を開く。鈴木氏も出席する予定で、旧3区への浸透を急ぐ。
 鈴木氏陣営は「釜石より南はなじみも薄い。選挙区も広く、満遍なく回るのは難しい。総力戦で臨むしかない」と気を引き締めた。


2017年09月21日木曜日


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