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<17年産米概算金>東北の主要銘柄上昇 主食用抑制で需給改善

 東北の全農各県本部が各農協に支払う2017年産米の概算金が出そろい、主要銘柄はほとんどが16年産を上回った。主食用米の生産抑制などによる需給バランスの改善で今年も回復基調が続いており、米価下落前の12年産に近づいた。

 主な銘柄の概算金(60キロ、1等米)は表の通り。多くが1万2000円台まで戻し、16年産からの引き上げ幅は1300〜200円となった。各農協は各県本部の概算金を基に生産者への概算金を決める。
 各県本部は、飼料用米の作付け拡大により16年産に続き主食用米の過剰作付けが解消される見通しを踏まえ、外食・中食向けを中心に主食用米の需要が高まっている状況を価格引き上げの理由に挙げた。
 福島のオリジナル品種「天のつぶ」は1100円高い1万2100円。外食などの引き合いが強く、供給が追い付いていないという。岩手は業務用向けの「いわてっこ」「どんぴしゃり」を1200円ずつ引き上げ、ともに1万2200円とした。
 太平洋側の夏の低温、記録的な長雨に伴う日照不足の影響は現段階で限定的との見方が大半を占めた。岩手県本部は「作柄に不安があるため、(概算金の引き上げで)集荷を強化する狙いもある」と話す。
 コメの概算金を巡っては東日本大震災後の品薄感でいったん上昇したが、13年産で下落に転じ、14年産は多くが1万円の大台を割る過去最低に落ち込んだ。
 価格上昇が消費者のコメ離れを招くとの警戒感もあり、宮城県本部は「現段階で見通せる最大限の水準」、秋田県本部も「ぎりぎりのレベル」と強調する。
 全国の主産地が相次いで新品種を投入し、競争が激化する高価格帯米は山形の「つや姫」が200円の上げ、青森の「青天の霹靂(へきれき)」は価格を据え置いた。今秋に市場投入される岩手の「金色(こんじき)の風」は、全農県本部が1万5500円で全量を買い取る仕組みとした。
 青森県本部は「販売価格が上がると消費が減る。通年で販売価格を維持することを考えると、引き上げは難しい」と説明。山形県本部は「リピーターが定着し、予想以上に引き合いが強まった」と分析した。


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2017年09月21日木曜日


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