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<トップに聞く>仙台でサービス強化 CBRE・坂口英治社長兼CEO

さかぐち・えいじ 一橋大卒。三井不動産、モルガン・スタンレー証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)を経て、2016年10月からCBRE社長兼CEO。50歳。愛知県出身。

 外資系不動産サービス業CBRE(東京)の坂口英治社長兼最高経営責任者(CEO)が、仙台市内で河北新報社の取材に答えた。インターネット通販の拡大に伴い、東北でも物流拠点が拡充されると指摘。将来は仙台での人員を増やし、サービスを強化する考えを示した。(聞き手は報道部・山口達也)

◎物流拠点の需要増見込む

 −仙台圏、東北の不動産市場で成長が見込めそうな分野は。
 「物流拠点だ。東北のeコマース(電子商取引)の利用率はまだ低いが、利便性は高く、高齢化の進行を考えると需要は拡大する。必然的に物流拠点を整備しなければならなくなる。土地取引が活発化するだろう」
 「仙台では大手物流が拠点を次々に建設している。東北の他県でも整備が進むはずだ。拠点の分散化によって災害リスクを減らせるからだ。他の分野を見ると、仙台はオフィスビルの事情が明るい。空き室率は5%を切って安定し、賃料が上がるマーケットだ」

 −東北全体の現状と課題は。
 「ホテル事業が弱い。訪日外国人旅行者(インバウンド)が年々拡大する中、東北全体で新規のホテル建設は少なく、需要を取り込めていない。宿泊も国内需要だけでは頭打ちなので、インバウンドに頼らざるを得なくなる」

 −ホテル事業が東北成長の鍵か。
 「東北は魅力ある観光資源が多い。特に台湾や香港の旅行者は日本の四季に魅力を感じている。東北には人気観光地の北海道と同様に雪があり、四季がはっきりしている。十分にインバウンド需要を取り込める。ホテルを含め、観光事業の発展が不可欠だ」

 −仙台、東北での今後の事業展開は。
 「不動産物件の仲介だけでなく、東北の各都市の行政とも協力して、街づくりのアイデアを出していきたい。今後は仙台支店の人員を増やし、さらに良質なサービスを提供したい」


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2017年09月22日金曜日


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