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<閖上津波訴訟>仙台地裁が宮城・名取市視察 遺族宅跡地や避難場所など検分

閖上公民館跡地付近で遺族側から説明を受ける裁判官ら=21日午前10時20分ごろ、宮城県名取市閖上

 東日本大震災の津波で家族4人が宮城県名取市閖上地区で死亡・行方不明になったのは市の防災無線の故障が原因だとして、仙台市の夫婦ら遺族4人が名取市に約6700万円の損害賠償を求めた訴訟で、仙台地裁の高取真理子裁判長らが21日、現地を視察した。
 裁判官3人と遺族側、市側の関係者ら約20人が同行。約1時間半をかけ、閖上地区を一望できる日和山(標高6.3メートル)や指定避難場所だった閖上公民館、流失した遺族宅の跡地を徒歩で検分し、被災状況を確認した。
 名取市役所にも赴き、地震発生直後に故障して鳴らなかった防災無線の親機を確認。機器の設置場所や操作方法を確かめた。
 視察後、遺族側は「閖上地区はかさ上げ工事で震災前と景色が変わったが、被災場所や当時の避難状況について裁判官に理解してもらえたと思う」と語った。市側は「特に申し上げることはない」と話した。
 訴えによると、2011年3月11日、閖上地区にあった妻の実家にいた乳児の長男と両親、祖母が被災。2人が閖上小付近で遺体で見つかり、2人は現在も行方が分かっていない。


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2017年09月22日金曜日


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