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スタンプラリーしながら防災学習 教育心理取り入れたキット 東北大とシヤチハタが商品化

「防災・減災スタンプラリー導入セット」をシヤチハタと開発した保田講師(左)と野内助教

 東北大と印章大手シヤチハタ(名古屋市)は、2015年に共同開発した「防災・減災スタンプラリー」プログラムを、防災教育キット「防災・減災スタンプラリー導入セット」として商品化した。用意された防災関連の質問に対し、30種類あるスタンプから回答を選んでいく内容。子どもたちが災害時に取るべき避難行動を楽しみながら学べるよう工夫した。

 スタンプラリーはチェックポイントを6カ所設け、災害発生時や避難所での行動、家族との連絡方法などを尋ねる。参加者は「災害時の最新情報を集められるようにしておく」「近所の人と積極的に情報交換する」などの回答用スタンプを選び、台紙に押していく。
 ラリー終了後は参加者同士でスタンプを選んだ理由を話し合い、防災意識をさらに高める。スタンプは直径4センチで赤(自助)、緑(共助)、青(公助)の3色があり、何色が多いかで自分の「防災タイプ」が分かる仕掛け。イラストと英語表記もあり、外国人も活用できる。
 東北大とシヤチハタの共同開発では、子どもが取り組みやすい避難訓練のツールを目指し、災害科学国際研究所の保田真理講師(防災教育)がラリーの内容を担当。学際科学フロンティア研究所の野内類助教(心理学)が教育心理学の手法を取り入れて構成した。
 保田講師は「回答用スタンプは実際の被災体験から生まれており、不正解はない。素直に考えながらスタンプラリーに挑戦し、災害時に自分で判断して行動する力を養ってほしい」と話す。
 既に岩手、宮城、福島各県の小学校計約20校でセットを使ったラリーが試行的に実施され、好評という。
 学校や地域などでの活用を想定し、1セット9万9000円(税別)で販売。希望者はシヤチハタのスタンプラリー専用ウェブサイトの問い合わせ窓口から申し込む。設問パネルとスタンプ台紙はサイトから無料で入手できる。


2017年09月22日金曜日


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