宮城のニュース

<楽天>岸、悪夢の8回…逆転被弾で10敗目

8回オリックス2死一、三塁、吉田正(左)に逆転3ランを浴び、マウンドでしゃがみ込む東北楽天先発の岸(川村公俊撮影)

 悪夢でしかない。八回2死一、三塁、逆転3ランを打った吉田正が本塁を踏んだ後も、東北楽天の先発岸はマウンドにしゃがみ込んだままだった。最初に岸に話し掛け、立ち上がらせたのは他の選手ではなく、ボールを渡しに行った石山球審。理想的な逆転勝ちを逃したチームの落胆ぶりを如実に物語った。
 吉田正に対し、岸は初球の内角直球でストライクを取った後、続けて内角を狙って投げた直球が上ずってボールに。それでも内角を突こうとした3球目がど真ん中に入って痛打された。バッテリーの徹底した内角攻めだったが、セオリーでは制球ミスでの長打警戒を最優先すべき場面だった。
 ただ、その前から悲劇の序曲が聞こえていた。岸は1死から山崎勝に四球を与え、続く安達の投前バントを捕球後、嶋の指示で二塁送球したが、「握れ切れないまま投げてしまった」。犠打野選になり、1死一、二塁。代打中島は中堅フェンス際への大飛球で2死にこぎ着けたものの、ファンは肝を冷やす場面。早めの継投もあり得ただろう。
 今カード2連勝ならクライマックスシリーズ進出が決まった。2位西武が連敗しただけに、せめてこの試合に勝てばゲーム差は1に縮んだ。梨田監督や選手らチーム全員が練習で岸を描いたTシャツを着て一体感を出したはずだった。「申し訳ない」。岸は試合後も気丈に取材に応じたが、悲劇の主役を押し付けられた感もある。(金野正之)


2017年09月22日金曜日


先頭に戻る