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<にしぴりかの映画祭>聴覚障害者も楽しんで 作品に字幕「苦労知る機会に」

宮城県柴田町内で開かれた字幕付き作品の試写会

 宮城県大和町吉岡の「にしぴりかの美術館」で30日と10月1日、差別や介護、虐待などに焦点を当てたドキュメンタリー作品6本を公開する「吉岡宿にしぴりかの映画祭」(実行委員会主催)が開かれる。今年は聴覚障害者にも配慮し、実行委が字幕を製作。「困難を感じている人の苦労を多くの人に知ってもらう機会にしたい」と話す。
 実行委は美術館を運営するNPO法人「黒川こころの応援団」の小野田豊代表(58)を中心に映画監督や映像作家、福祉関係者らで構成している。映画祭は昨年に続いて2回目の開催となる。
 1日目の30日は高齢者をテーマに介護現場を描いた「ただいま それぞれの居場所」(96分)、認知症の母を見守る娘の姿をとらえた「徘徊 ママリン87歳の夏」(77分)などの3本を上映。
 2日目の10月1日は児童や若者を扱った作品が中心で、定時制高校の日常を追った「月あかりの下で ある定時制高校の記憶」(115分)、自分を縛り付けてきた家族と対峙する学生を描いた「アヒルの子」(92分)など3本を公開する。
 実行委は昨年、生まれつき耳が聞こえない今村彩子監督(38)の作品を上映した際、聴覚障害者が多数来場したことから、作品に字幕を付けることを決めた。実行委の映像作家宍戸大裕(だいすけ)さん(35)=名取市=らが製作者と協議の上、聴覚障害者を招いた試写会を開催し、文字数や用語の使い方などの助言をもらった。
 宍戸さんは「昨年の映画祭で、字幕があれば、より多くの人に映画を楽しんでもらえることを痛感した。聴覚障害がない人にも作品の理解に役立つ」と話す。
 映画祭は両日とも午前10時30分開場。1回券1200円、3回券3000円、小中学生や障害者、介助者1名の割引特別券もある。
 連絡先は同美術館022(347)0028。電子メールアドレスinfo@nisipirica.com


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2017年09月22日金曜日


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