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<破牙神ライザー龍>被災地ヒーロー 軌跡一冊に「頑張る大人の存在知って」

破牙神ライザー龍のパネルと共に本をPRする佐藤さん

 東日本大震災以降、岩手、宮城、福島の3県の子どもたちのために活動する仙台のご当地ヒーロー「破牙神(ばきしん)ライザー龍(りゅう)」。龍のショーを手掛けるNPO法人HERO(仙台市)が、震災から2012年末までの軌跡をつづった本「RYU PROJECT(リュウプロジェクト) 震災のあの日から」を出版した。売り上げの一部を活動資金に充てる。

 龍は「ヒーローに会いたい」という避難所の子どもたちの願いに応えるため2011年秋から活動。3県の幼稚園や保育園、被災地域で年200回以上の無償公演を続けている。
 本では、避難所からの1本の電話をきっかけにメンバーが集い、「リュウプロジェクト」と銘打って新たなヒーローを生み出していく過程を小説仕立てで描く。
 かつてヒーローショーで活躍していた元スーツアクターの男性らメンバーは、バラエティー色を排した「本物」のヒーローとショーを子どもたちに届けようと奮闘するが、資金不足、誹謗(ひぼう)中傷といった困難に直面。熱意とさまざまな人々の協力で乗り越えていく。実話に基づく熱いヒューマンドラマだ。
 出版は、龍の活動を広く知ってもらうとともに、無償公演や、病気などで髪を失った子どもにウイッグ(かつら)を贈る活動の資金を得るのが目的。制作費は趣旨に賛同した出版元の金港堂(仙台市)が負担した。
 「震災を知らない子どもが増えているが、交通安全教室や防犯教室を行うなど、龍の役割は広がっている。求められる限り活動を継続したい」とHERO代表の佐藤真実さん(25)。「本を通じ、子どもたちのために頑張ってきた、こういう大人がいるということを知ってほしい」と話す。
 A5判252ページ、税込み1620円。宮城県内の書店などで販売している。連絡先は金港堂022(397)7682。


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2017年09月23日土曜日


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