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<仙台市教委>市立小全120校にタブレット端末導入へ 情報活用能力向上狙う

詩の音読をタブレット端末で撮影する児童ら=仙台市若林区の蒲町小

 仙台市教委は本年度、ICT(情報通信技術)教育の一環として、市立小へのタブレット端末の導入を始めた。1校当たり40台で、各学級が順次使用すると全児童に行き渡る。本年度分の40校は8月下旬に完了し、2019年度までに全市立小120校への配備を終える方針だ。

 若林区の蒲町小は6月下旬に導入した。4年3組は国語の授業などにタブレットを活用。詩の音読を児童同士で撮影し、撮影した動画をお互いに見て感想を述べ合う。前回の撮影時と比較し、「大きな声で読めるようになっている」「はきはきと読めている」などと児童らが評価する。
 宮崎理士君(9)は「タブレットを使った授業は楽しい。自分の音読を映像で見ると、どこが悪いか分かる」と歓迎。担任の日下宗大教諭(28)は「児童が客観的に自分を見ることができるメリットがある。今後は体育の授業などでも使いたい」と意気込む。
 タブレット導入は、児童の情報活用能力や情報モラルの育成が狙い。スマートフォンなどの急速な普及により、長時間使用や不適切な使用で犯罪被害に巻き込まれるなどの危険性が高まっており、学校現場での情報教育は喫緊の課題だ。「インターネット上での情報の取捨選択能力も身に付けてほしい」(市教委)との期待がある。
 一方、教員側の課題も浮かぶ。年配の教員の中にはタブレット操作に苦手意識を持つ人もおり、児童らの活用以前に教員への指導が必要なケースも目立つという。市教委は今後、各校に操作案内のリーフレットを配布するほか、教員らを対象に研修会を開く方針だ。
 市教委の担当者は「本年度の40校の使用状況から改善点を見つけ、より効果的な使い方を探りたい」と話す。


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2017年09月23日土曜日


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