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<シェルコムせんだい>14年間、開かずの屋根 売りだったはずの開放感は封印続く?

屋根を開けた状態のシェルコムせんだい=2000年(仙台市提供)

 仙台市が所有する開閉式ドーム「シェルコムせんだい」(仙台市泉区)で14年間、屋根を開けて使用された実績がないことが23日、分かった。開閉の手間や強風が敬遠されたためだという。シェルコムは市が総事業費約117億円を投じて整備したが、開閉機能は結果的に無駄となっている。
 シェルコムは2000年に開場。屋根の開閉は、野球の外野部分の上の屋根が旋回してスライドする仕組みだ。
 市スポーツ振興課によると、屋根を開けての使用は03年までに計約20回あっただけ。開閉時の電気料は約260円と比較的安く、開閉のための特別料金は設定していない。
 同課は「近隣の泉ケ岳から吹き下ろす風が強く、競技に影響することから開ける需要がない」と説明。競技団体関係者は「開閉作業に約20分かかり、天候の急変に対応できない」と指摘する。
 約190万円かかる年1回の開閉点検も16年からは実施していない。市の担当者は「点検していないので開閉すると不具合が生じるかもしれない」と話す。
 シェルコムはグラウンド面積が約1万3000平方メートルで、グラウンドからドーム頂点までの高さは約51メートルある。テニス、ソフトボールなど多目的に利用されている。
 1996年に設計コンペで開閉式屋根のデザインが選ばれた際は「屋根を開けた際の外部とのつながりによる開放感」が高く評価された。


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2017年09月24日日曜日


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