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マグロ振る舞い50回 解体ショー、技と味で被災者にエール 仙台出身の嵯峨さん

威勢のよい掛け声とともにマグロを解体する嵯峨さん

 東日本大震災からの復興を後押ししようと被災各地でボランティアを続ける東京の海鮮料理店店主、嵯峨完(みつる)さん(69)=仙台市出身=によるマグロ解体ショーが23日、宮城県山元町花釜地区の浄正寺境内であった。震災直後に始まった解体ショーはこの日が50回目。嵯峨さんは「次は100回を目指したい」と活動の継続に意欲を見せた。
 節目の50回目には、これまでで最も大きい約70キロのクロマグロが用意された。彼岸の中日とあって大勢の檀家(だんか)らが集まり、豪快な解体ショーに歓声を上げた。200食分の刺し身がすし飯と共に無料で提供された。
 嵯峨さんの支援活動は2011年4月下旬、塩釜市と南三陸町で始まった。「避難していた皆さんは缶詰など保存食ばかり食べていた。ものすごく喜んでいただき、1回では終われないと思った」と振り返る。
 嵯峨さんが経営する「おさかな本舗 たいこ茶屋」はテレビのバラエティー番組などにも取り上げられる有名店だが、バブル経済崩壊時に経営が行き詰まり、母校宮城工高のサッカー部時代の仲間らに資金をカンパをしてもらった経験がある。「地元に恩返しをするのは今しかないという思いで続けてきた」と語る。
 解体ショーは県内のほか、岩手、福島両県や熊本地震被災地でも実施した。50回のうち約半数は亘理町で支援活動を続けるNPO法人「セリアの会」(東京)と開催。50回目も同会荒浜支部のメンバーが準備を手伝った。
 嵯峨さんは「一緒に活動してくれる仲間たちにも感謝したい」と笑顔を見せた。


2017年09月24日日曜日


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