宮城のニュース

<衆院選宮城>執念燃やす鎌田氏、遺恨を残す秋葉氏 2区、特有の政治事情

左は後援会の臨時総会後に支持者を見送る秋葉賢也氏=2017年9月22日、仙台市青葉区。右は記者会見で国政復帰への意欲を語る鎌田さゆり氏=2017年9月23日、仙台市青葉区

 衆院解散が間際に迫り、宮城2区(仙台市宮城野区、若林区、泉区)は、立候補予定者らがそれぞれ執念や遺恨を抱えながら走りだした。2003年衆院選の選挙違反事件に端を発した同区特有の政治事情が、固まりつつある顔触れで再びにじみ出してきた。

<県議で足場固め>
 「苦労した分、一回り大きくなった」。民進党県連の安住淳代表は23日、仙台市の記者会見場で、14年ぶりの本拠地決戦に挑む元衆院議員の県議鎌田さゆり氏(52)にエールを送った。
 鎌田氏は00年衆院選2区に旧民主党公認で立候補し、初当選した。03年の再選後、支持労組の選挙違反事件が発覚。04年12月、辞職に追い込まれた。
 国政復帰の一念は消えなかった。12、14年の衆院選は6区に転戦し、いずれも落選。照準を再び2区に定め、15年の県議選泉選挙区(定数5)でトップ当選し、足場を固めた。
 05年には仙台市長選にも挑み、流浪の選挙遍歴を重ねた末に舞い戻った古巣の2区。鎌田氏は「理解いただけるように誠心誠意、全力で戦う」と意気込む。

<強み反作用招く>
 「不徳の致すところ。批判を謙虚に受け止める」。22日夜、6選を目指す自民党現職秋葉賢也氏(55)は、仙台市で開いた後援会臨時総会で釈明した。
 2区内の党3支部が「秋葉氏と連携が取れない」などと不満を募らせて造反、県連幹事長の石川光次郎県議(50)に立候補を促す異常事態となった。県議、市議に頼らず自前のネットワークを築く秋葉氏の強みが、反作用を招いた。
 臨時総会には自民額賀派を率いる額賀福志郎会長が駆け付け、「党幹部として秋葉氏を守る」と強調。支持者の動揺を鎮める演出に一役買ってもらった。
 秋葉氏は、鎌田氏辞職に伴う05年衆院2区補選で初当選。当時、自民衆院議員だった日本のこころの中野正志参院議員(比例)との間で、2区と比例東北ブロックで交互に立つ「コスタリカ方式」で連携した。
 09年衆院選で秋葉氏は比例単独候補として3選。2区の中野氏は政権交代の逆風を受けて落選した。
 「秋葉氏の応援が不十分だった」と中野氏に近い県議、市議らに遺恨が生じた。12年衆院選2区は自民を離れた中野氏本人が挑み、14年は新人をぶつけたが、秋葉氏の前に屈した。
 かつて中野氏の秘書を務めた石川氏は24日、立候補の意思はないと明言したが、県連は秋葉氏の公認申請も先送りにした。造反市議の一人は候補者差し替えの望みを捨てない。「党本部には2区の実情が伝わっている。次の展開はある」
 2区には、共産党も新人の党地区委員長佐藤克之氏(57)を擁立する方針。


2017年09月25日月曜日


先頭に戻る