宮城のニュース

キャベツ根をお茶に 企業と障害者支援事業所など「農福連携」モデル目指す

キャベツの苗を植える事業所利用者と学生ら

 宮城県栗原市の企業と障害者就労支援事業所、仙台市の大学生が連携し、キャベツの根を茶葉として活用するプロジェクトを進めている。企業と事業所が昨年から取り組んでいる白菜の根の商品化に続く第2弾。参加メンバーは「野菜を余すところなく使う斬新な企画で『農福連携』を実現させたい」と意気込む。
 プロジェクトに加わるのは、栗原市瀬峰の総菜・漬物製造「二上」と同市築館の福祉事業所「NPOステップアップ」、東北福祉大の学生ら。二上とステップアップは昨年から無農薬白菜の根を粉砕、焙煎(ばいせん)した茶葉の開発を進めている。
 今年は白菜よりも根が太く、生産効率が良いキャベツに着眼した。アミノ酸が多く、強い甘味も期待できるという。商品開発に詳しい同大の鈴木康夫教授(知的財産経営)が監修を担当し、鈴木ゼミの学生も作業に参加する。
 13日には同市一迫の農園で、事業所の利用者と学生ら約10人がキャベツの苗約100株を植えた。年内に収穫し、根の栄養価を分析する。味の調整を経て来春をめどにティーバッグを試験販売し、2018年に店頭で本格的に売り出す。
 鈴木教授は「これからの福祉は、ビジネスとして成り立たせることが重要になる。根の有用性を検証した上でブランド化し、農福連携のモデルケースにしていきたい」と話す。
 ステップアップの二階堂修一所長は「かつてない商品開発に参加することは利用者のやる気の向上にもつながる」と強調。二上社長は「白菜の根と併せて研究や販路開拓を進め、宮城から根を食べる文化を発信したい」と語った。


関連ページ: 宮城 社会

2017年09月26日火曜日


先頭に戻る