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重度障害者 おしゃれ披露 着たい服を専門学校生が実現

試着した高橋さんを囲んで制作過程を振り返る両親と生徒たち

 重い障害のある人たちがモデルを務めるファッションショーが30日、仙台市で開かれる。衣装を制作した市内の専門学校生たちは「モデルの人と家族に喜んでもらえる服や靴を作ることができた。今回のショーが、障害のある人もおしゃれを気軽に楽しめるような社会になるきっかけになってほしい」と願っている。

 ファッションショーは青葉区の仙台国際センターである第43回日本重症心身障害学会学術集会の市民公開講座の中で行われる。学術集会の代表者で、あおぞら診療所ほっこり仙台(青葉区)の田中総一郎院長らが企画した。
 たんの吸引や経管栄養など医療的ケアが必要な重症身障者は、大人でも身長100〜130センチ、体重20〜30キロほどの人が多い。市販の服では子ども用サイズとなるため年齢相応のデザインを選べないのが現状だ。
 今回の衣装は、田中院長から依頼を受けたファッション文化専門学校DOREME(青葉区)の生徒15人が手作りした。市内に住む3〜29歳のモデル役7人や家族と、着たい服について話し合いを重ねながら制作した。衣装はショーの後、7人にプレゼントする。
 宮城県光明支援学校高等部3年高橋幸太郎さん(17)=泉区=は、紺のスーツと革靴で舞台に登場する予定。
 ジャケットを手掛けたデザイン造形学科2年佐藤章人さん(19)は「車いすに長時間座っていても背中が蒸し暑くならないように、後ろは生地を薄くした」と振り返る。パンツを担当した同学科2年加賀胡桃( くるみ )さん(20)は「脱ぎ着しやすいよう、ファスナーを長めに、裾を広めにした」と話した。
 高橋さんは19日、同校に両親と試着に訪れた。母邦子さん(48)は「靴を履いたのは生まれて初めて。かっこいいスーツ姿に感激しました」と語った。
 ショーは午後1時20分〜2時20分。定員約900人。申し込み不要で無料。連絡先は学術集会大会運営担当011(272)5234。


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2017年09月26日火曜日


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