宮城のニュース

<E番アナの応援席>起爆剤はオコエ/打撃と走力で得点稼ぐ

菅生翔平アナウンサー

 パ・リーグはソフトバンクが2年ぶりの優勝。東北楽天はクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを地元開催できる2位の座を巡り、西武と気を抜けない争いが続きます。
 ソフトバンクには和田毅投手やモイネロ投手、西武には森友哉捕手や山川穂高内野手(富士大出)と、シーズン終盤に勢いをもたらす存在が復帰・台頭しました。一方、東北楽天にはそう言える存在がいなかったのが、失速した一つの要因かもしれません。そんな中で、起爆剤に近い存在感となっているのが、オコエ瑠偉外野手です。
 8月の月間打率3割1分8厘はチームトップ。特筆すべきは、得点の多さです。8月は出場試合数が少ないながらも、茂木栄五郎内野手と並んでチームトップの12得点。9月も25日までに、ペゲーロ外野手の13得点に次ぐ9得点を記録しました。
 得点は、自らが本塁に生還した数。いかに自分の力で出塁して次の塁に進み、本塁にかえってこられるかという部分で、前の打者の結果に左右されやすい打点以上に米大リーグでは評価される指標だと言われています。
 このオコエの得点力はどこからくるのか。出塁する上では、もちろん打力が必要です。
 昨年の入団直後のキャンプでは、打撃投手のボールを打てず「彼の場合は土台からつくっていかないと」と話した池山隆寛チーフコーチ。今年のオコエに対しては「打撃の土台はできた。あとはどれだけ積み重ねるか」と評価しました。
 「土台のできた打撃」と「類いまれなる走力」。オコエは1軍でレギュラーになる上で二つ以上必要とされる武器を手にしつつあると言えるでしょう。もっと四球を選べるようになると、出塁は増えそうです。
 また、本人は「周りに流されないタイプ」と自己分析。ミスをして落ち込みそうなときも、表情には出さない。「ヘラヘラしているように見えるかもしれないですけど、集中はしています」と話し、ナイジェリア出身の父の影響を受けたとのこと。
 確かに、今月18日のロッテ戦でチームが無得点の状態からサヨナラ勝ちにつながる安打を放ったり、東北楽天の天敵・菊池雄星投手(西武)=岩手・花巻東高出=から本塁打を打ったりと、チームが振るわないときに活躍している姿が印象に残ります。彼の輝きが増せば増すほど、チームには新たな流れが生まれるかもしれません。(菅生翔平/東北放送アナウンサー)


2017年09月26日火曜日


先頭に戻る