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<楽天 翼に風を>CSを見据えて/美馬にキーマンの役割

与田剛コーチ

◎与田剛1軍投手コーチ

 6連戦が毎週のように続いた8月から9月上旬は、10連敗を喫するなど厳しい戦いが続いた。先発陣の柱の則本と岸が好投しても、打線の援護に恵まれず落とす試合もあった。先発投手が先取点を与える試合が目立ったため、攻撃陣に「早く点を返さなければ」と焦りや重圧を生み出すことになり、悪循環に陥ってしまった。
 連敗が続くなど勝利が遠かった苦しい時期に、大きかったのが新人藤平の存在だ。6連敗と10連敗の2度の大型連敗を止め、チームを窮地から救ってくれた。高卒1年目の選手に負担を掛けたことに責任を感じるが、想像以上の仕上がりで応えてくれた。今後も先発ローテーションの一角として起用することになるだろう。
 24日にクライマックスシリーズ(CS)進出は決めたが、チームにとって目先の目標は2位になり、本拠地でファーストステージを戦うこと。
 2位西武とのゲーム差は現在2.5。10月2、3日には西武との最後の直接対決2連戦があり、そこまでに2位を狙える距離を保たないといけない。残り試合は少ないので、先発投手の調子次第では傷口が広がらないうちに早いイニングから継投するなど、総力戦で勝ちを取りに行く戦い方になる。
 西武には前半戦12試合で7勝5敗と勝ち越したが、8月以降は1分けを挟み10連敗と苦しめられている。対戦防御率は4.54。数字的にも分の悪さが際立ち、現状では相手打線の力が上回っている。先発投手は長いイニングを投げることを考えるより、気持ちで負けずに一人一人の打者から全力でアウトを取る意識を強く持ってほしい。
 CSでの戦いを見据え、キーマンとなる投手を挙げるなら美馬だろう。後半戦は好不調の波が出て、中盤までに大量得点を許す試合が続き、勝ち星から遠ざかった。しかし、ここ2試合は立ち上がりからリズム良く投げ、安定感を取り戻しつつある。9月19日の日本ハム戦で今季初完封してプロ初の10勝目。25日のソフトバンク戦は7回無失点と好投した。
 自分が現役時代に抑えをした経験から、先発投手が後ろを投げる投手にもたらす安心感がいかに大事かは分かっている。則本、岸に続く3人目の投手として期待したい。(東北楽天1軍投手コーチ)


2017年09月27日水曜日


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