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集団移転元地を活用 東松島・野蒜に農産物栽培拠点オープン

障害者らが農産物を栽培する幸満つる郷

 東日本大震災で被災した東松島市野蒜地区に、農産物栽培拠点「幸満(さちみ)つる郷(さと)」が開所した。防災集団移転促進事業の移転元地を活用した。地元の障害者らが野菜を生産し、観光客らは果樹園でブルーベリー狩りなどを体験できる。

 拠点が整備されたのは、JR仙石線旧野蒜駅近くの約2.9ヘクタール。市が人材サービス業KDDIエボルバ(東京)に対し10年間無償で貸し付ける。「幸満つる郷」は、野蒜地区で被災した旧鳴瀬二中校歌から「幸に満つる」を、旧野蒜小校歌から「郷」をそれぞれ引用した。
 主な設備は事務棟や倉庫作業棟、鉄骨ビニールハウスなど。東松島、石巻両市などの10〜20代の障害者ら計15人がスタッフとして働き、地元関係者らが農業指導や栽培指導に当たる。
 ハウスや畑でベビーリーフや枝豆、トマト、サツマイモなどを育て、ジャムなどの加工品も作る予定。販売先は量販店や直売所、レストラン、ホテルなどを見込む。
 26日に現地であった開所式には関係者約60人が出席。幸満つる郷の稲葉浩所長は「障害者にも元気に長く働いてほしい。付加価値を生み、お客さまにおいしいと喜んでもらえる農産物を提供したい」と話した。
 渥美巌市長は「企業の社会的責任を果たしてもらい感謝している。仙台駅から新野蒜駅まで約30分で来ることができ、地の利もある。販路を確保して頑張ってほしい」と期待した。


2017年09月28日木曜日


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