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<仙台圏私のベスト本>(3)「少女」つながる伏線に面白さ

グエン・ティー・タン・フーンさん

 読書の秋真っ盛り。仙台圏の方々にイチ推し本への愛を語ってもらった。

◎東北大大学院1年 グエン・ティー・タン・フーンさん(25)=仙台市太白区

 ベトナム出身で来日6年目です。4月から東北大大学院工学研究科に在籍しています。読書が趣味で、来日後は日本の本を読んでいます。分からない単語を調べながら読むので、日本語の勉強にもなります。
 私のお薦めは、「少女」(湊かなえ著、双葉文庫など)というミステリー小説です。自分の日本語力では読み終えるのに1カ月ほどかかりますが、これまで4回読みました。
 この本との出会いは、3月まで在籍した秋田大時代です。大学の購買で棚に並んでいるのを偶然目にしました。表紙を見たときは暗い印象を持ちましたが、帯に「おすすめ」と書いてあったので購入しました。
 内容は正直に言うと、とても難しいです。今でも全ては理解できていません。表紙の印象通り暗いストーリーで、全編に漂う「死」に、決して良い気分にはなりません。それでも、なぜか読んでしまいます。
 次々と登場人物の視点が入れ替わり、混乱しそうになります。意味や意図がすぐには理解できない部分もありますが、それらは伏線で、物語の最後に全てがつながるのが面白いです。読み返したくなること間違いなしです。(八巻愛知)

[メモ]転校生の「死体を見たことがある」という言葉に衝撃を受ける敦子と由紀。2人は自分たちも人が死ぬ瞬間を見たいと思い、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに赴く。伏線が張り巡らされた長編ミステリー。昨年10月に映画化された。


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2017年09月29日金曜日


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