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<衆院選岩手>黄川田氏引退 驚き広がる「被災地のことを一番知る国会議員が」

政界引退を表明した黄川田氏の陸前高田仮設事務所

 民進党前衆院議員の黄川田徹元復興副大臣(63)が政界引退を表明した28日、地元の旧岩手3区では支持者に驚きが広がった。国政の場で東日本大震災からの復興に心血を注いできた黄川田氏の引退は、迫る衆院選(10月10日公示、22日投開票)にも微妙な影を落としそうだ。

 「大変残念。区割り改定で古里の気仙地域から出馬できなくなった上、野党共闘にも複雑な思いがあったのではないか」。一関市東山地区後援会の佐々木賢治幹事長が推し量る。
 旧3区は、出身地の陸前高田市など沿岸部が2区に、一関市など内陸部が3区にそれぞれ編入される。立候補できる選挙区は3区だけだが、そこでは、たもとを分かった自由党現職の小沢一郎氏(75)との調整が必要となっていた。
 旧民主党政権では復興副大臣などを歴任。陸前高田市の戸羽太市長は「被災地のことを一番知っている国会議員。せめて復興が終わるまでは続けてもらいたかった」と復興半ばでの引退を惜しんだ。
 2区には、民進党系無所属の元議員畑浩治氏(54)が立候補を予定している。
 民進党の田村誠県議(大船渡選挙区)は「(黄川田氏が衆院議員を)続けるのと辞めるのでは(畑氏の選挙運動にも)差が出てくるのではないか。影響は大きいと思う」と困惑の表情を浮かべた。
 陸前高田市の後援会幹部は「政党というより、人柄に好感を持って応援した支持者が多く『黄川田党』だった」。黄川田氏の地盤に畑氏が浸透できるかどうかは「田んぼを譲り受けた畑さんの努力次第だ」とくぎを刺した。


2017年09月29日金曜日


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